ここではカーナビゲーションシステムを車両に取付ける際に必要な、車速信号の基礎知識についてを掲載しています。
車の速度に応じて発生されるパルスのことで、車速パルスとも言われています。通常は車速センサーが検出した情報から発生され、コンビネーションメーターおよびECU などに伝えられています。
車速センサーの信号が、各電子制御ユニットに到達する経路の代表的なパターンを説明します。
※車種により、下記図とは経路が異なる場合があります。
なお下記に掲載している内容は、スピードメーターを介して出力している車速信号のラインをご紹介しています。
※下記内容に該当しない車種もあります。
これらは、車速信号を接続できるコネクターやコントロール・ユニットを大別したものです。
◎車両型式、エンジン型式などをご確認いただき、こちら(カーナビ接続情報の見方)をご覧ください。
※なおメーカーや車種により、接続位置が異なりますのでご注意ください。
※その他詳細は、各自動車メーカーで発行している配線図などでご確認ください。
車速信号は車両の各ユニット制御に重要な役割を果たしている信号です。したがって、本サイトに掲載の指定接続先以外は絶対に接続しないでください。
バッテリー端子を外して再接続すると、車種によっては時計、ラジオプリセット、パワーウィンドウの設定などがリセットされるほか、エンジン始動前になんらかの作業が必要な場合があります。また再接続後、警告灯などが点灯する場合もあります。必ず車両のオーナーズマニュアル(取扱説明書)の指示にしたがって作業を行ってください。
ハイブリッド車のように動力用電源を持つ車種では、一般電装品の電源は補機バッテリー(12Vバッテリー)から供給されます。ナビゲーションシステム取り付けの際には、補機バッテリーの端子を取外してください。また、バッテリー再接続後は、ハイブリッドシステム(エンジン)の始動前に所定の復旧作業が必要な場合がありますので、必ず車両のオーナーズマニュアル(取扱説明書)をご参照ください。
エアバッグ装着車では、車両の分解・復元作業は、このユニットおよびシステム動作等に支障がないように行ってください。また、同システムの配線コネクター(一般的に黄色)を抜かないようご注意ください。
ABS装着車への配線作業は、このユニットおよびシステム動作等に支障がないように行ってください。
車速信号を利用している純正カーナビゲーションシステムと同時接続(車速信号を併用)すると、車両側に支障をきたす恐れがありますので、絶対に行わないでください。
メーカー名/車種名/車両年式/車両型式/エンジン型式
コネクター配線は車種、グレードにより異なる場合があります。必ず現車のコネクターを確認の上、作業を行ってください。
圧着コネクターによる接続方法は次項の図を参考にしてください。
前項の手順「6.」におけるリード線の接続は、次の図のように行ってください。断線などの接続ミスがあると車両の走行に支障をきたす恐れがありますので慎重に作業を行ってください。
メーカーや車種によっては、オートマチックトランスミッションの一次信号を兼ねる配線がありますので、確実に配線してください。
車速信号が正しく接続されているかの確認方法は、専門的な知識を必要とするため、必ず販売店にてご確認をしていただきますようお願いいたします。
(参考例) 車速信号の接続先端子にオシロスコープのプローブ(+)側をあて、タイヤ(駆動輪)を回転させます。その際、オシロスコープの画面に表示される波形がおよそ0V〜5V or 0V〜12Vの値になることを確認します。オシロスコープの波形は下の図を参考にしてください。