取付の検討及び実際の取付の際しては、車両に対して障害がないことが前提となります(これには車両の操作上の安全が確保されていること、車両の防水性能の維持なども含まれます)。さらに運転者の視界が確保されなければなりません。また運転者の視界確保については、ユーザー自身によるドライビングポジションの調整(シート調整等)も必要になることがあります。 必ず商品の取付説明書にしたがって、法規基準を守るようにしてください。
詳細取付情報(PDF)やカーナビ接続情報などを読みこなし、使用する工具や必要な部材、パーツ類を確認し、取付の知識や経験から、作業の開始を適切に判断しなければなりません。 ※パーツ類には、純正部品など事前にディーラーなどにて購入手配が必要な場合があります。
純正オーディオで、4スピーカーより多いシステムになっている際は、各純正スピーカーユニットの抵抗値(インピーダンス)が、一般的にカーオーディオ用スピーカーに採用されている4Ω以外の場合があります。その場合、車両のスピーカー用配線をそのまま利用して4Ωのスピーカーユニットに交換する時は、交換取付するメインユニットまたは純正オーディオのアンプ負荷インピーダンスに合わせてください。スピーカーの合成インピーダンスが、アンプの使用可能範囲外にある場合は、スピーカー用配線の引き直しや、スピーカーユニットの組み合わせ変更が必要になります。 なお本サイトにおけるスピーカーの取付情報では、基本的にスピーカーのインピーダンスは考慮されておりません。予めご承知おきください。
キットに同梱されている各種部品類は、単品では購入できません。キット単位の販売となっております。破損や紛失のないようお取扱くださいますようお願い申し上げます。
次のような工具類を用意しておくと取付け、接続に便利です。各種工具にはそれぞれサイズがあります。分解、取付、復帰作業の際、各部に合ったサイズの工具をご使用ください。
プラスドライバーには、先端部の大きさの違いにより、一般的にNo.0、No.1、No.2、No.3、No.4とあります。それに併せて使用するネジのサイズも異なってきます。基本的にはまずNo.2のサイズが最低限必要です。それより小さい、あるいは大きいネジがある場合は、No.1、No.3 の用意も必要です。カーオーディオやカーナビゲーション、スピーカー、その他アクセサリ類などの取付作業においては、概ねNo.1〜No.3までを用意しておくことをお勧めいたします。
ネジのサイズに合っていないドライバーを使用すると、ネジの溝を潰してしまい、場合によってはネジをはずせなくなります。ネジのサイズにあったドライバーを使用しましょう。
配線類を切断したり、被覆を剥く際、あるいは一部リブ類などを切り取る場合に使用します。
下記の部材類を予め用意しておくと取付けや接続作業の際に便利です。
商品や取付キット類に同梱されています。予備としてご用意いただくと便利です。
※なおパイオニア製カーナビゲーションの車速信号接続用には、Uエレメントコネクターが同梱されています。
配線加工する際に使用します。
パネルやトリムなどを取りはずす際、傷をつけないようにするための保護として使用します。
配線類を束ねたり、留めたり、固定する際に使用します。
加工した配線の保護や、配線を束ねる際に使用します。
ショートさせないことが主な理由ですが、昨今の車両は車内のコンピュータ化が進んでいるため、常時電源を含み通電状態で作業をしてしまうと不測の事態が考えらます。安全のためにもバッテリー端子のマイナス側はずしてから作業をしてください。 →はずしたマイナス側のケーブルの先端には、絶縁のため布タイプのガムテープなどを巻きつけておき、あやまってボディやプラス端子などに触れないようにしてください。
取外したビス、ネジ類は小箱、トレーなどに入れておき、なくさないようにしてください。底部にマグネットが付いた皿型のビス、ネジ入れなどは便利です。 →取付キットなどに同梱されているビスやネジ類は、その部品だけを単品購入することができません。取付キットごとの販売となります。つきましては、取付キットなどに同梱のビス、ネジなどを含め部品類はなくさないようお願いいたします。
指定のビスやネジ類を使用しないと、正しい取付や強度が保たれず、商品が正しく固定できません。その結果、商品がはずれてしまったり、脱落するなど走行への支障が発生しる場合があり、たいへん危険です。
また指定の長さのビス、ネジを使用しないと、固定ができなかったり、商品内部を破損したり、車両のパネルやトリム等が傷ついたり、破損、脱落等する場合があります。十分にご注意ください。
車内のパネルなどをはずす際、リムーバーやマイナスドライバーなどを使用して "こじる" ことがあります。"こじる" とは、下記のようにリムーバーやマイナスドライバーなどでパネル等を浮かせながら外すことを言います。ただ無理な力をかけてしまうと、パネルやその周辺が傷ついたり、破損する可能性がありますので、十分な注意が必要です。
※マイナスドライバー等金属製ツールを使用する際は、その先端にテープなどを巻き、パネルなどが傷つかないようにしてください。
※またリムーバーなどがあたるパネル面などには、養生テープやマスキングテープなどを貼って、傷付き防止の処理をしてください。
まず、リムーバーがあたるパネル面が傷つかないよう養生テープ、マスキングテープなどで保護します。クリップやフックなどのツメを、リムーバーで押し、そのかん合を外します。
リムーバーを使用し、樹脂ツメを押すなどしてそのかん合を外し、引き抜きます。
(1)グリルクリップ コンソールのパネルなどによく使用されるクリップです。かん合部に金属が使用されているものが多いため、メタルクリップとも呼ばれています。リムーバーなどでツメを押すことで、ロックを解除し、手前に引き出して外します。
(2)トリムクリップ ドアやサイドシル、その他内張りなどに使用されるクリップです。基本的に手前へ引き出すことで外れるクリップですが、無理に力をかけるのは破損の原因です。クリップ・リムーバーの使用をお勧めいたします。
コネクターの配線を持って引っ張らない。
コネクターを外す時は、ロック部のツメを押しながらコネクターを持って引き抜きます。決して配線を持ってはいけません。
コネクターのロック部は、右記のようなツメになっていることが多いです。引き抜きづらい時は、一度コネクターを差し込む方向に押し、その状態でロック部のツメを押すと引き抜きやすくなることがあります。
またコネクターを接続する際は、奥までしっかりとカチっ!と音がするよう差し込んでください。 コネクターの向きが間違っていないか、差し込む前に確認してください。 無理に差し込もうとすると、コネクター破損の原因となりますのでご注意ください。コネクターを外す際は、必ず接続先として正しいコネクターであるかを確認してください。また近隣に黄色のコネクターがあった場合、それはエアバッグ用コネクターですので外さないようご注意ください。
ギボシ端子や圧着接続端子を使用して、線材を接続します。
基本的には、商品に付属のエレクトロタップやUエレメントコネクターを使用して接続作業をしてください。エレクトロタップには、接続する配線の太さによって適合があります。太い配線用のエレクトロタップに細い配線を接続してしまうと接触不良などを引き起こします。必ず適合するエレクトロタップをご使用ください。
また接続先及び接続先コネクターの設置位置によっては、狭いスペースで接続作業をしなければならない場合があります。またハーネスの束が大きくて、接続する配線に余裕がない場合がありますが、配線の切断や接触不良のないよう落ち着いて作業をしてください。
車速信号をコネクターの空き端子に接続する場合、指定の端子付きリード線を使用し、コネクターへしっかりと差し込んでください。そのリード線に商品に付属の車速信号線をUエレメントコネクターで接続してください。
樹脂や鉄板の補強や位置決めなどのために施されている、板・棒・帯状の切起こしや絞りの突起物であるリブを削る加工が必要な場合、下記のような加工作業をします。
スピーカー配線の引き回し スピーカー配線の引き回しスピーカーの配線がない場合、右記のようにメインユニットからスピーカーの配線を引き回します。
スピーカー配線の加工 スピーカーの配線コネクターが合わない場合やスピーカー配線が短い際は、配線の加工が必要です。 →「線材のつなぎ方」参照。